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Tether(USDT) オルトコイン

米ドルとペッグする特殊な仮想通貨Tether(USDT)

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USDTロゴ

仮想通貨・暗号通貨はドルやユーロ、円に対して独立した価値を持っているのが普通ですが、仮想通貨の中には米ドルと同等の価値、つまりは米ドルとペッグされた特殊な位置づけの仮想通貨があります。

それがTether(テザー)と呼ばれる仮想通貨でUSDTという通貨コードの表現も良く使われます。US dollar Tetherなので頭文字をとってUSDTですね。

1USドル == 1USDT

という風にアメリカドルとペッグ(価格が連動)されているのが最大の特徴で、法定通貨にすぐに替えることのできない海外取引所などで利確や暴落時の緊急避難先として良くUSDTが利用されます。

Tether(USDT)の基本的な情報は以下の通りです。

  • プロジェクト発足:2014年10月
  • 通貨単位:USDT
  • 運営元:Tether社
  • 発行枚数:特に無し
  • 時価総額:約2400億円(2018年4月現在)
  • 仮想通貨ランキング:世界第14位(2018年4月現在)
  • 1USDT == 約106円(2018年4月現在)
  • オフィシャルサイト:https://tether.to/

Tether(USDT)のリアルタイム情報は以下を参照ください。

 

何故Tether(USDT)は米ドルとペッグすることが可能なのか?

そもそも何故Tether(USDT)は米ドルと連動した価値を持つことが可能なのでしょうか?
仮想通貨に詳しくなれば誰もが思う疑問なのではと思います。

Tether(USDT)が米ドルと等価交換が可能な仕組みはとても単純です。

Proof of Reserves(PoR)とは発行元のTether社にUSドルをデポジットすると、その分だけUSDTが発行される仕組みです。
この仕組みをTether社はProof of Reserves(PoR)と名付けています。
この仕組みの上で発行元のTether社が米ドルと同じ価値を担保しており、預かった分だけしかUSDTを発行しないので米ドルと同価値とされています。

そしてUSDTから米ドルに交換する際にUSDTは消滅するので、Tether社が発行するUSDTはTether社が預かった米ドルと同じ量となります。

米ドルとの等価交換を実現しているUSDTを支えているのは、市場にあるUSDTの流通量とTether社の米ドルの保有量が”等しい事実”です。

 

完璧に米ドルと連動するわけではないので注意

USDTは米ドルとペッグされているのが特徴ですが、パーフェクトに連動するわけではないので注意して下さい。

最大プラマイ5%ほどの誤差がでますが、他の仮想通貨と比べると円やドルに対しての値動きは小さいので、現金の代わりに活用されることが多いです。

新興株よりも値動きが激しいビットコイン、そしてビットコインの値動きを更に上回る乱高下のオルトコイン。
そんな荒波の中で法定通貨とペッグされているUSDTは避難所のようなもので、その利便性から基軸通貨としての地位を築いています。

 

アメリカを中心に複数の取引所がUSDTを採用

USDTはアメリカの取引所では基軸通貨として活用されることが多いです。
Tether(USDT)と取引可能な通貨ペアが数多く見受けられます。

Tether(USDT)の取扱い取引所

上の画像は公式サイトからの拝借ですが、上記の取引所でTether(USDT)が使えます。
また惜しくも日本のから撤退してしまった超優良取引所のバイナンスでもTether(USDT)が使えます。

 

Tether(USDT)の問題点

Tether(USDT)はリップルと同じように仮想通貨ながら中央主権的に管理者が明確に存在しています。

Tether社が万が一、破綻した場合などはUSDTが無価値になってしまう可能性もありますし、運営者の一存で急に仕組みが変わったりするリスクもあります。

またTether社が良き運営者であったとしてもTether社がハッキングなどでUSDTが紛失した場合は、預かっている米ドルと発行しているUSDTのバランスが崩れることが指摘されています。

これらのカウンターパーティーリスクが潜んでおり、長期的にUSDTで資産を持っておくのは危険視する人が多いえす。
米ドルと同価値ならば普通に米ドルを持っておけば良いという、そもそも論もあり、USDTを長期保持というのはあまり賢明ではないでしょう。

海外取引所でいつでも緊急出動できるように、常に一定額を保持するような持ち方をする人は結構います。
草コインの基軸通貨ではDOGEコインが有名ですが、USDTも利便性と安定性から良く利用されています。

草コインの基軸通貨であるDOGEコインについて興味のある方は以下をご覧ください。

Dogecoin(ドージコイン)のアイコン
草コイン界の主軸通貨でありブリッジ通貨・Dogecoin(ドージコイン)

草コイン界の主軸通貨として皆に愛されているDOGE COIN(ドージコイン)。 2013年に公開された古株の暗号通貨でモナコインと同様に立ち位置としてはネタ ...

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そんな米ドルと同価値という特殊性から仮想通貨そのものの信用にまで影響を与える大きな存在になりました。

 

 

Tether(USDT)の信頼が崩壊すると仮想通貨が崩壊?

今年2018年の2月初旬にTether社は米ドルを発行しているUSDTより保持していないのではないか、という疑惑が立ち上がりました。

流通しているUSDTと保持している米ドルの総量が一致していないのではないか、という疑惑は瞬く間に世界中に広まり、その結果、ビットコインを始め、他の仮想通貨も軒並み価格を下げることになりました。

同時期にコインチェックのハッキング事件もあり、Tether(USDT)だけの問題ではないのですが、Tether社の中央集権的な運営によって価値が担保されているUSDTの脆さを改めて実感する機会になりました。

流通しているUSDTと保持している米ドルの総量が一致していないとしたら、どのような問題が起こるのでしょうか?
答えはUSDTを保持している人たちが一斉に米ドルに変換する動きをしたら、Tether社が米ドルを支払いきれなず、USDTが不良債権のようになってしまう恐れがあります。

Tether(USDT)の価値は米ドルとほぼ同価値でペッグされていることですが、その大前提が崩れてしまいます。

 

ビットコインの購入にTether(USDT)が使われている問題

もし流通量以下の米ドルしかTether社は保持していないのならば、Tether(USDT)はいくらでも発行可能である事実が、ビットコインの価格に対して大きな影響を与えました。

ビットコインの購入に不正に発行されたTether(USDT)が使われたかもしれない、という疑惑が次に立ち上がりました。
その根拠としては11月ごろからUSDTの大量発行のタイミングで、ビットコインの価格が上がるという相関関係が見られたからです。

これを受けて、米商品先物取扱委員会(CFTC)からTether社とBitfinexに召喚状が出され、2月頭にそれが明るみになり、仮想通貨全体の信用が落ち、結果、価格が下落したわけです。

もしこれらの内容が事実なら、現在の錬金術ともいえるUSDTは無価値になり、USDTにより買われた分のビットコインの価値も減少するのは間違いありません。

これに対しては楽観論もあります。
ビットコインの時価総額に対してUSDTの時価総額はたかが知れており、もしUSDTが崩壊しても短期的には影響があっても大局的には影響は皆無だという意見です。

 

Tether(USDT)問題まとめとUSDTについて

  • 監査法人との関係を打ち切り
  • 市場操作の可能性
  • CFTEがTetherとBitfinexに召喚状

以上がTetherへの疑惑とUSDTが抱える問題点となります。

騒がれた時から2か月程度が経過していますが、未だに疑惑への完全決着はついておらず不透明なままです。
しかしながら疑惑のあった後もUSDTの価値は大きく崩れることはなく、米ドルと同等の価値を保っています。

米商品先物取扱委員会(CFTC)の監視下に置かれたのが去年の12月で現状、何も問題なく普通にUSDTが発行され続けているので、疑惑は徐々に晴れてきているような気がします。

このまま不正が無いことを祈るばかりですが、仮にUSDTが発行上限数以上が流通していたとしても、個人的には影響は少ないのではないかと思いますが、仮想通貨の全体の時価総額が落ちてきているのと相反してUSDTの時価総額が上がってきているのが懸念点です。

 

USDTについての所感

USDTは中央集権型で価格も米ドルとペッグされており、ビットコインをはじめとする仮想通貨が掲げる誰からもコントロールされない価値の保存という大前提の目的からは大きく乖離したものです。

ドルとペッグされている時点で独立した価値を持っているとは言えず、本当に仮想通貨なのかという疑問もありますが、細かいことは気にせずに便利だから皆が使っている、というのが現状でしょう。

思想的に相容れないものであるとしても、現状では海外取引所で円で直接オルトコイン、草コインを購入できるところは少ないので、一時的に利確、避難には非常に便利なものとなっています。

このページで説明したように長期保有は全く持って価値がないので、他のコインに鞍替えしたりする際にDOGEでペア建てしてない時など、USDTという選択肢があるのは選択肢が広がりますね。

USDTはその仕組みから将来的に無くなっていく、衰退していっても決しておかしくない存在だと思いますが、あと何年かはその利便性から利用されていくことだと思います。







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