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Zcash(ジーキャッシュ) オルトコイン

Zcash(ジーキャッシュ)/ ZECとは?匿名性に優れたオルトコインの将来性

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Zcashのロゴ

2016年の10月にお披露目された匿名性が高いことをウリにしている暗号通貨Zcash(ジーキャッシュ)
当初の開発の目的はビットコインの問題点を解決する暗号通貨として開発が始まりました。

米国の大手銀行JPモルガンとの提携が大きな話題となり暴騰を見せたのも記憶に新しいですね。

 

Zcash(ジーキャッシュ)の基本的な概要は以下の通りです。

  • プロジェクト発足:2016年10月28日
  • 開発組織:Zcash Foundation
  • 通貨単位:ZEC
  • 発行枚数上限:2,100万ZEC
  • 時価総額:1,670億円(2018年1月現在)
  • 仮想通貨ランキング:世界第25位(2018年1月現在)
  • 1ZEC == 55,000円(2018年1月現在)
  • オフィシャルサイト:https://z.cash/ja/

Zcash(ジーキャッシュ)の高い匿名性の秘密はゼロ知識証明

Zcash(ジーキャッシュ)の最大の特徴はzk-SNARKと呼ばれるゼロ知識証明を活用した非常に高い匿名性を持っていることです。

ゼロ知識証明とは暗号学の分野での概念です。
以下はWikiからの引用です。

暗号学において、ゼロ知識証明(ぜろちしきしょうめい、zero-knowledge proof)とは、ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法である。

Wikiゼロ知識証明

暗号学という一般人ではおそらく生涯にわたって関わることはなさそうなマイナーな学問の概念ですので、一言でさらりと説明されても大半の人には意味不明ですよね(^^)
しかしWEBサイトのログインパスワードなど身近なところでこのゼロ知識証明が簡単な形で使われていたりしています。

このゼロ知識証明を活用することによりZcash(ジーキャッシュ)は「送金側アドレス」「受金側アドレス」「送金量」の全てを完全に匿名化することが可能となっています。
プライバシー保護の点で技術的に優れている暗号通貨はZcash(ジーキャッシュ)以外にもMonero(モネロ)DASH(ダッシュ)などがありますが、「送金側アドレス」「受金側アドレス」「送金量」を完全に匿名化を実現しているのはZcash(ジーキャッシュ)のみです。

支出者や取引額を公開する代わりに取引のメタデータを暗号化しzk-SNARKと呼ばれるゼロ知識証明を使用して利用者の不正が働いていないことを証明しています。
またZcash(ジーキャッシュ)ではビットコインと同じように取引を公開可能にすることも可能です。
Zcash(ジーキャッシュ)はプライベートとパブリックの両方の送金手段をサポートしており、ユーザーは非公開または公開を選択してZECを取引することができるのです。

ゼロ知識証明の条件

ゼロ知識証明の条件としてWikiから更に引用文を紹介します。

ゼロ知識証明は次の3条件を満たしていないといけない。

  1. 完全性: 真であることを確認する側(検証者)は、証明する側(証明者)の持っている命題が真であるならば、真であることが必ずわかること。
  2. 健全性: 証明者の持つ命題が偽であるなら、検証者は高い確率でそれが偽であると見抜けること。
  3. ゼロ知識性: 証明者の持つ命題が真であるなら、検証者が不正して証明者から知識を盗もうとしても「命題が真である」以外の何の知識も得られないこと。このゼロ知識性は、どんな検証者(知識を持たない)であっても、正しい証明者と対話したかのような対話記録を生成できることだと記述することもできる。

前二者の性質は、ゼロ知識証明に限らず対話型証明システムに共通のものである。最後の性質があってはじめてゼロ知識証明となる。

上記の命題にあたる部分がZcash(ジーキャッシュ)ではハッシュとなります。
ハッシュとは乱数により生成された文字列の組み合わせです。
実際のZcash(ジーキャッシュ)の取引ではこのハッシュの一部を瞬間的に何度もやり取りを繰り返すことにより、相手が正しいハッシュを持っているかどうかを判断するのです。

イーサリアムにも採用されたzk-SNARK

zk-SNARKと呼ばれるゼロ知識証明を活用した高いプライバシー保護の機能はイーサリアムにも取り入れられています。
イーサリアムと言えば暗号通貨界では永遠のナンバー2といったイメージが強いですが、その技術的な有用性から2018年から2019年にかけて本家のビットコインを凌ぐ存在になっても全く不思議ではありません。
暗号通貨界でのスーパースターであるイーサリアムでZcash(ジーキャッシュ)の高い匿名性の技術が認められた事実は大きな意味を持つかと思います。

2017年10月のビザンチウム(byzantium)のアップデートでイーサリアムにこのzk-SNARKsの機能が追加されたことがアナウンスされました。
イーサリアム上でzk-SNARKsを活用することで取引時のアドレスや送金額といったプライバシーに関わる部分を隠匿した状態で送金することが可能となりました。

イーサリアムについての詳しいレポートはこちらを参考にしてください。

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Zcash(ジーキャッシュ)の歴史

Zcash(ジーキャッシュ)は2016年10月28日にローンチされビットコインにはない高いプライバシー保護の機能を兼ね揃えている暗号通貨として注目されました。

2人のITセキュリティーの専門家であるBryce Wilcoxさん、Matthew D GreenさんによってZcash Companyは創業されました。
元々は大学教授であるMatthew D GreenさんがZerocoinプロジェクトというビットコインのプライバシーを高める研究をしていたところに、Bryce Wilcoxさんがスタートアップとして加わりエンジェル投資家であるロジャー・バーさんなどが資金提供をして開発がスタートしました。

ちなみにこのロジャー・バーさんはビットコイン関連の著名な投資家でビットコインキャッシュのハードフォークに深い関わりを持っているとされ現在は日本の東京を拠点として活動しています。

Zcash(ジーキャッシュ)は開発当初からオープンソースで開発されており、それは現在でも変わっていません。

Zcash(ジーキャッシュ)が世の中に認められる大きなきっかけが2017年3月に行われたJPモルガンとの提携です。
もちろんZcash(ジーキャッシュ)の価値は一気に高まり急騰を見せました。

高い匿名性によるZcash(ジーキャッシュ)の懸念点

このようにゼロ知識証明により技術的に高い匿名性を誇るZcash(ジーキャッシュ)は、他の高い匿名性のあるオルトコイン同様に犯罪やマネーロンダリングに使用されるのではないかという懸念点があります。

2017年8月に世界最大の暴露サイトWikileaksk(ウィキリークス)がZECの寄付受け入れに対応、というニュースで話題にもなりました。
Wikileaksk(ウィキリークス)で暴露された内容はアメリカ大統領選挙にも影響を与え、一時はFBIの捜査対象となっています。
そして渦中の張本人である元CIAの職員であるエドワード・スノーデン氏はZcash(ジーキャッシュ)について絶賛のコメントを出したりと、ダークサイドなところで話題になっています。

高い匿名性があることからブラックに近いグレーゾーンでの利用が急増すると国や政府によって規制される可能性も出てきますので、そうなってしまえばZcash(ジーキャッシュ)の価値はかなり下がってしまう可能性があります。

しかし犯罪やマネロン以外でも匿名性が必要なシチュエーションは多く考えられます。

企業がライバルの同業者に取引履歴を探られたくない場合。
トラブルがあった際に弁護士に支払っている送金履歴を第三者に知られたくない場合。
保険金などの受け取りでプライバシー内容を第三者に秘密にしたい場合。

他にも人間が社会生活を営む以上、秘密にしたい取引が数多くあるはずです。
そんな取引にビットコインなど全てがオープンの仕組みでやり取りするのは勘弁してほしい、という気持ちの人も数多くいるのが現実かと思います。

そもそも犯罪に使われるのであれば現物のゴールドも規制されるべきなのでしょうか?
危険運転により人の命を奪う可能性が高いから自動車は全面禁止にするべきなのでしょうか?
そんな理屈で何でも規制してしまえば世の中はとても不便になり、犯罪による不利益よりも関係のない多くの人の利益を奪い去る可能性があるので、国や政府も簡単に規制というわけにはいきません。

仮想通貨・暗号通貨でも同じことが言えるのではないかと思います。

Zcash(ジーキャッシュ)の今後のアップデートの予定

2017年12月8日に発表されたロードマップでZcash(ジーキャッシュ)は2018年中に大きな2つのアップデートを予定していることが明らかになりました。

「Overwinter」「Sapling」というコードネームのアップデートで、これによりパフォーマンスと安全性において向上が見込めるとのことです。

2018年6月に1つ目の「Overwinter」のアップデートが実施される予定でZcash(ジーキャッシュ)の安全性を高め、ネットワークそのものを強化することが可能とされています。

そして2018年の9月には2つ目の「Sapling」のアップデートが実施される予定です。
これはZcash(ジーキャッシュ)の最大の特徴である高い匿名性の機能を更にグレードアップさせるSaplingプロトコルが実装されることになっています。
プライバシー保護の機能を強化すると同時に取引にかかる時間も短縮可能であるとしており、モバイル機器でも扱いやすく改良されるとされています。

どちらもZcash(ジーキャッシュ)にとってかなり大きなアップデートの実装となっていますでの今後も注目していこうと思います。

Zcash(ジーキャッシュ)のスマートコントラクトHawk

また時期が明らかにされていませんがZcash(ジーキャッシュ)には独自のスマートコントラクト機能を追加する計画があります。

そのプロジェクトネームがHawkと呼ばれています。
Zcash(ジーキャッシュ)の高い匿名性を活かしたプライバシー保護に優れたスマートコントラクトであることがアナウンスされていますが全貌はまだわかりません。

Zcash(ジーキャッシュ)のライトニングネットワークと呼ばれるBOLT

BOLTとは、Blind Off-chain Lightweight Transactionsの頭文字を取ったものです。

Zcash(ジーキャッシュ)の高い匿名性を保持したままで現状よりも遥かに速いスピードで取引を行え、スケーラビリティと実用性をさらに高めることができるとされています。

このBOLTも実装される時期は明らかになっていません。

2018年以降のZcash(ジーキャッシュ)に対する個人的な見解

匿名性が高い暗号通貨はモネロやダッシュなどいくつか存在していますがZcash(ジーキャッシュ)が性能的には一歩リードといった状況です。

また米国大手金融機関のJPモルガンと提携していることから、数あるオルトコインの中でもそれなりの地位を獲得しているのがわかります。

イーサリアムがユーザーのプライバシー保護のためにZcash(ジーキャッシュ)の最大の特徴であるゼロ知識証明の仕組みを取り入れたのは正直驚きました。
これによってZcash(ジーキャッシュ)でしか使われていなかったzk-SNARKがイーサリアムでも使われることになります。
そういった意味で今後はZECの値動きはイーサリアムの値動きとどのように相関するのか観察をしていきたいと思います。

Zcash(ジーキャッシュ)側も無償でゼロ知識証明の技術をイーサリアムに譲ったわけではないと思います。
イーサリアムと言えばスマートコントラクトの代名詞といっても過言でないくらいに、スマートコントラクトの技術では開発が進んでいるプラットフォームになります。
おそらくスマートコントラクトを中心とした部分でZcash(ジーキャッシュ)側と協業関係になったと考えるのが自然な流れではないでしょうか。

Zcash(ジーキャッシュ)にもスマートコントラクトを内包する計画がありHawkと呼ばれています。
この計画の早期実現が期待されますね。

 







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