クリプトナンバー28

イーサリアムの話題やその他の暗号通貨・仮想通貨などについても調査

Augur (オーガー) オルトコイン

Augur(オーガー)/REPとは?将来性や技術的な特徴をまとめてみました

更新日:

Augur (REP)のロゴ

国内で代表的なコイン販売所のコインチェックで扱われていることから国内でも知名度が高いオルトコインであるAugur (オーガー)について調べました。

Augur (オーガー)の本質はイーサリアムのプラットフォーム上でスマートコントラクトの技術を土台にして分散型未来予測のためのプロトコルです。
さっそく何やら意味不明な単語が出てきましたね。

分散型未来予測とは仲介者のいない未来予想市場という意味です。
予測市場における群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)という特性を最大限に活用するために開発された非常に民主的なプラットフォームとなります
考えられることとして保険からギャンブルまで仲介者や胴元が存在しない公平な未来予測のマーケットを創造しようとする壮大な試みなのです。

Augur (オーガー)の基本的な情報は以下のようになっています。

  • プロジェクト発足:2014年10月
  • 開発者:Jack Peterson , Joey Krug
  • 通貨単位:REP(レプと呼びます)
  • 発行枚数上限:1,100万REP(マイニングでは入手不可)
  • 時価総額:1,030億円円(2018年1月現在)
  • 仮想通貨ランキング:世界第40位(2018年1月現在)
  • 1REP == 9400円(2018年1月現在)
  • オフィシャルサイト:https://www.augur.net/

Augur (オーガー)の提唱する分散型未来予測とは

Augur (オーガー)の提唱する分散型未来予測「市場は個人よりも賢い」という前提のもとで群衆の英知(The Wisdom of Crowd)によって未来を予測し、その予測が的中すれば参加者は配当を獲得することができます。

群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)とはジェームズ・スロウィッキーさんにより2004年に提唱されました。
スロウィッキー氏は著書の中で、多様な集団が到達する結論は一人の専門家の意見よりも常に優るというこれまでの常識とは正反対の説を提示し、ウェブ時代の新しいパラダイムを予見しています。

参考図書:「みんなの意見」は案外正しい(日本語では2009年に翻訳されていますね)

「未来において発生する出来事」について誰でも自由に提案し、その予想市場を作ることがAugur (オーガー)によって可能になると言われています。
そしてその予測市場に誰でも参加が可能で、当たれば配当を得ることができるようになります。
またその出来事に対して事実を証明してくれた人達に手数料を発生させることで、その出来事において正しさについての正確性が高まるような仕組みとなっています。

Augur (オーガー)のレポーターという存在

Augur (オーガー)にはレポーターと呼ばれる人たちが事実を認定する役割を担います
レポーターはデポジットを積んで認定を行い、それが正しい事実を認定すればビットコインやイーサリアムなどで報酬が獲得できます。
そしてもし間違った事実を認定すればペナルティとしてデポジットが没収される仕組みになっており、物事の正しさを経済合理性から証明しようとする試みです。

正しい事実を認定すれば報酬がもらえるので、不正は起こりにくくなっています。
Augur (オーガー)には沢山のレポーターがいて、半数以上のレポーターと結託しない限り不正は起こらないようになっており、とても民主的な座組みとなっています。

誰でも自由に未来予測市場を作れ、群衆の英知(The Wisdom of Crowd)によって物事の正しさを証明するAugur (オーガー)の信用の担保はブロックチェーン上のスマートコントラクトの技術の上で成り立っています。

保険のあり方を根底から覆すAugur (オーガー)の分散型未来予測

予測市場で一番大きなものが保険です。
生命保険や災害保険などの皆さんがご存知のあの保険です。
保険とは負の宝くじと呼ばれる側面があり、真面目な内容のテレビ広告を流したりしていますが仕組み的にはギャンブルと同じ側面があります。

保険の参加者全員から集めたお金を不幸にあった人に分配する仕組みが保険ですが、怪我や病気を沢山すればする程に掛け金をBETした人にお金が入ってくる仕組みです。
(事故や病気をするのが幸せかどうかは置いておいて、、、)

一見すぐれた仕組みのような気もしますが保険会社が間に入り仲介している以上、保険をかけていれば保険屋という胴元が手数料という利益をハウスエッジ(胴元の取り分)として抜き続けていきます。
保険会社にしても営利企業ですので利益を出さなければ保険というシステムを維持ができなくなるので当然と言えば当然ですが、もしこの中間業者である保険屋がいなくなれば不幸にあった人にもっと多額のお金がいきわたるのです。
非常に単純な話ですがそれをブロックチェーンの上で動作するスマートコントラクトの技術を担保にして実現しようとしているのがAugur (オーガー)のプロジェクトなのです。

分散型未来予測によって保険ビジネスそのものが根底から変わってしまう可能性があり、その技術の実現に世界中の投資家の期待が膨らんでいます。

Augur (オーガー)はブックメーカーやギャンブルなどには当然、有効な技術である

前項では保険ビジネスそのものを改革するほどの可能性を秘めていることを開設しました。
Augur (オーガー)は保険だけではなくギャンブル市場においても革命的な存在になることが予想されています。

伝統的にギャンブルは認可ビジネス市場とも言われています。
つまりギャンブルは中央集権において成り立っているのです。
Augur (オーガー)はこの中央集権によって運営、コントロールされているギャンブル市場を個人へと開放することをプロジェクトの目的の一つとしています。

誰でも自由に未来予測市場を作れる信用の担保はブロックチェーン上のスマートコントラクトの技術の上で実行されることから胴元不在のギャンブルが成り立つのです。
正確な言い方だと胴元不在というよりも胴元が介入できる余地がないといった方が正しいでしょう。
胴元が存在しないのであればハウスエッジが無い分、それだけ参加者が勝てる確率も高くなり、より公平でフェアなギャンブリングに参加できるようになります。

現在ブックメーカーという海外で合法的に運営されている賭けサイトが活況で、主にスポーツベッティングというスポーツの結果に対して予測をしてお金をかけて、予測が当たれば賞金がもらえるというものです。
またスポーツだけではなくアメリカの大統領選や次の王子が男の子か女の子なのかといった世間一般の大きな関心ごとにおいてもギャンブルの対象となっています。

このブックメーカーにおいても胴元が存在し勝負ごとに手数料が引かれていますので、世界中のギャンブルそのものを変えてしまう可能性がAugur (オーガー)にはあるのです。

日本でギャンブルと言えばパチンコ・パチスロを思い浮かべる人も多いかと思います。(実際には日本の法律上ではギャンブルではなく。あくまで遊技ですが!!)
最近では遊技人口の減少によってだいぶ衰退しているイメージも強いですね。
しかしながらそれでも21兆6260億円(レジャー白書2017年より)の市場規模になり、パチンコ産業が与える国内経済への影響は雇用も含め、凄まじいものがあるのがわかります。

国内のパチンコひとつを例にしてもギャンブル市場というのはとてつもなく大きなマーケットであり、それを根底から変えてしまう可能性がああります。
そして日本でもIR法案等で騒がれていますがカジノは世界140か国以上にあり、欧州ではスポーツベッティングも盛んで、古今東西において人類はギャンブルというものを楽しんできた文化があるのです。
まだまだ開発中の技術ながらAugur (オーガー)がこれほどまでに値が高騰している理由の一つが世界のギャンブルマーケットの改革になります。

Augur (オーガー)によって実行される未来予測の方法と形式

個人によって賭けを主催するとはどういうことでしょうか?

具体的に説明すると主催者(Maker)が、『賭けるべき対象=マーケット』を作成します。
その際にマーケットを作成するために手数料を支払う必要があります。
マーケットを作成した主催者はマーケットに賭けるために使われた手数料の50%を受け取ることができます。
掛け金に応じて手数料が増えるので皆の関心を集め盛り上がる予測を作ることができれば、その注目された分だけ受け取れる手数料が増えることとなります。

Augur (オーガー)でマーケットを主宰するにおいての方式には以下のような3つの方式があります。

Yes / No方式

単純にイエスかノーかで予測する方法です。

例えば、次のワールドカップでブラジルは優勝するかどうか?
2050年までに日本の人口は9000万人を下回るかどうか?
次のアメリカ大統領は女性であるか否か?

といったような最も単純な方法ですが、時期などを固定したり特定の条件下で行われるのが一般的です。

Numerical Range方式

いくつかの選択肢から予測する方法です。

例えば、次のワールドカップで優勝する国はどこか?
次のアメリカ大統領は誰か?

といったブックメーカーでは一般的な方法ですね。

Numerical Range方式

ある数値の範囲内で予測する方法です。

例えば、2018年末日の日経平均株価はどうなっているのか?
次のオリンピックでの100メートルの優勝タイムは何秒か?
今季のメッシはチャンピオンズリーグで何得点するのか?
次の選挙の○○党の議席数は何席か?

などが考えられますね。

Augur (オーガー)の名前の由来

Augur (オーガー)とは占い師という意味で通貨の単位はREPとなっており、Reputation(評価)という単語の略称です。

Augur (オーガー)内の通貨であるREPの総発行枚数は1100万枚であり、既に80%は市場に放出されています。
残りの20%は開発者や初期の投資家に分配されています。
つまり、すべてのREPが発行済みの状態となっています。

通貨の単位と記載しましたがAugur (オーガー)の運営側の意見ではREPは通貨には非ず、評価であるとされています。
どういうことかというと、Augur (オーガー)のプラットフォームの中で行われる賭けの賞金は他の暗号通貨(ビットコインやイーサリアム)でやり取りされ、Augur (オーガー)のリポーターに対する報酬としてREPが支払われる仕組みだからです。
つまりREPは評価というのはそのような考え方からよるものです。

2014年10月にJack PetersonさんとJoey Krugさんによってオープンソースの分散型未来予測プラットフォームを作るためにプロジェクトがスタートしました。
そしてAugur (オーガー)のプロジェクトは、2015年秋に公開されたクラウドセールスによって1,200万REPを4000人以上の参加者に販売することにより開発資金を獲得しました。
2015年にセキュリティ上の問題から、開発をイーサリアムのプラットフォームに移植し、現在はイーサリアムと同じSolidity言語によって開発が進められています。

Augur (オーガー)について暗号通貨の主要人物達から非常にポジティブな意見が出ています。
コインベースのCEOのブライアン・アームストロング氏は、これを「巨大な可能性を秘めた素晴らしいプロジェクト」として絶賛しました。
一方、イーサリアムの共同設立者のVitalik Buterin氏は、Augur (オーガー)のプロジェクトを「知識のためのUber」だと評価しています。

Augur (オーガー)の懸念点

Augur (オーガー)の懸念されている点として予測市場=賭け事として認定されてしまうと多くの国で規制に引っ掛かる可能性は否めません。
特にギャンブル市場は多くの国で政府による規制の中で管理されており、国ごとに軍隊や警察といった組織が利権を得ているケースも多々見受けられます。
これはギャンブル市場がマネーロンダリングに使われたりすることの懸念から、治安組織が管轄する場合が多いのです。

この座組みをブロックチェーンの技術だけで改革できるのかどうかは正直わかりませんが、Augur (オーガー)の提唱する分散型未来予測はギャンブルをクリーンなものにして、保険や金融デリバティブなどにも大きな改革を与える素晴らしい技術であることは間違いありません。

2018年以降のAugur (オーガー)に対する個人的な見解

2017年1月の時点でAugur (オーガー)の価値は1REP==500円程度でしたが2018年1月は9,500~10,000円ほどになっており約20倍に価値が上がったのが事実です。
一時は14000円まで値上がりするほどの暴騰もあり、他のオルトコイン同様にボラタリティは凄まじいものがあります。

イーサリアムのプラットフォームで動作することが前提ですのでイーサリアムの値動きにペッグしているような動きをすることが多いです。

仮想通貨LISKと同様にAugur (オーガー)もまだ未完成ですが、未完成ながらもこれだけの価値になっているということは実際にモノが完成すればさらに値上がりをする可能性があると思います。
そしてAugur (オーガー)は他の通貨には無い分散型未来予測の分野での運用が見込まれています。
前述したように保険業界を一新してしまうくらいのポテンシャルを持っており、リップルが銀行の国際送金の仕組みを一新し、ビットコインをはじめとする暗号通貨が世の中の金融機関の業態をがらっと変えてしまうのに匹敵するくらい大きな意味を持つものになる可能性もあります。

固定電話というものが家庭では見なくなったように、そういった既にある既存の枠組みを破壊しそれに代替えするモノが出てくるのは世の常です。
保険やオンラインカジノ、ブックメーカーといった既存のビジネスは中央集権的な枠群ですが、Augur (オーガー)が提唱する分散型未来予測は個人の集合体が主導権を持って運営される非常に民主的な仕組みです。
そういった意味ではブロックチェーンの本質は技術的な担保によって既存の権力からの脱却でもあるのでAugur (オーガー)分散型未来予測が行われる社会は非常にブロックチェーン的な社会ではないでしょうか。

それにAugur (オーガー)が利用されるシチュエーションは保険やギャンブルだけではありません。
商品開発などの際にどれくらいのニーズがあるのかを調査するためにAugur (オーガー)分散型未来予測の機能を使ってアンケートを取るといった使い方も考えられます。
予測に参加した人へインセンティブが入るのでアンケートの信憑性も高まるわけです。

このようにイーサリアムのスマートコントラクトを土台にした分散型未来予測という新しい概念を世の中に提案するAugur (オーガー)には世の中を変えるポテンシャルを秘めています。
しかしAugur (オーガー)が本当にその価値を発揮するためにはイーサリアムが世の中に浸透する必要性があります。

イーサリアム(ETH)のアイコン
イーサリアム(ETH)とは?特徴や機能性を調べて将来性を予想

イーサリアム(ETH)は2018年に入りビットコインに次ぐ第二の暗号通貨としての地位を着実に築いています。 イーサリアム(ETH)の本質は単純な通貨ではなく ...

続きを見る

そういった技術的な背景からイーサリアムをAugur (オーガー)が超えることは、まずありえません
またギャンブルに対する各国の法規制という問題もあり一筋縄ではいかないと個人的には考えていますが。まだまだAugur (オーガー)の時価総額は小さいので大きく跳ねる可能性は多々あります。

 







-Augur (オーガー), オルトコイン

Copyright© クリプトナンバー28 , 2018 All Rights Reserved.