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仮想通貨のマイニングに最適化されたハードウェアASICとは?

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ASIC

ASICとはapplication specific integrated circuitの頭文字を取った言葉で「エーシック」と呼びます。
特定用途に特化したシリコンチップのことで、一般的なコンピューターと違い使い道が限られている反面、その特定用途においては一般的なコンピューターより、動作速度が速く、かつ消費電力も少なく済みます。

一般的に仮想通貨のマイニングはCPUよりもGPUの方が効率よくマイニングが出来ます。
GPUはそこまで複雑ではない計算を並列処理に向いているので、仮想通貨のマイニングにおいてCPUよりもかなり高速に計算することが可能です。
そしてASICはその特定の計算だけに特化するように設計されたプロセッサーを搭載しており、ビットコインのSHA256、ライトコインのScryptなど計算可能なアルゴリズムが機器によって決まっています。

逆に言えば仮想通貨の開発が進み、承認アルゴリズムが変わってしまうと、全くマイニングできない金属の箱になってしまう恐れもあります。

暗号通貨・仮想通貨のマイニングビジネスにおいては、このASICを大量に運用して行われています。

時にこのASICを巡り激しい意見の対立が発生し、ハードフォークを行い分裂してしまうコインも発生するなど、ASICの存在はこれからも仮想通貨を語る上で重要な論点であるのは間違いありません。

 

実際ASICってどこで買えるの?

仮想通貨のマイニング用のASICは中国のメーカーが多いです。
中でもBITMAIN社は最大のシェアを誇っており、ビットコインをはじめ、様々な主要オルトコイン用の機器も開発・販売しています。
※トップページの上メニューのAntminerというメニューからEC画面に進むことが出来ます。

米ドルかビットコインキャッシュで支払いが可能です。

ちなみに現在だとヤフオクやメルカリで中古品が大量に流通していますww
凄い世の中になったものの、皆さん利益はそんなに出なかったのだろうな~などと感じてしまいます。

 

電源は搭載されていないようなので、秋葉原や大型電気店などでPC用の電源を別途購入する必要があるようです。

マイニング用ASIC製造会社の驚くべき収益

前述したBITMAIN社以外ではBAIKALも有名ですが、BITMAINの1強状態とされており、2017年度の収益は世界最大のグラフィックボードメーカーであるエヌビディア(NVIDIA)より高い利益を上げたとされています。

通常のグラフィックボードはマイニング以外にもPCゲームのために利用されたり、ゲーム機に搭載されたり、プロのプロダクトデザイナーや設計士がCADを使うPCに搭載されていたり、最近では自動運転などで使われる画像解析技術でもグラフィックボードの果たす役割は大きいとされており、様々な用途でGPUのパワーが活躍しています。

この様々な産業で利用される製品を製造販売するエヌビディア(NVIDIA)の収益を、マイニング専用マシンを販売するBITMAINが上回ったという事実は、なかなか衝撃的で産業として暗号通貨・仮想通貨に大量のマネーが流れ込んできているわけです。

 

また韓国のサムスンもマイニング用のチップの製造が絶好調とのとこで、18年第1四半期の営業利益は前年同期比で58%増加となっています。
これによりサムソンの半導体事業での収益性の増加が過去最高益となった模様です。

台湾のチップメーカーTSMCもサムスン電子と同様にマイニング用チップの需要増加により好決算となっています。

このように半導体メーカーにとっても世界的なマイニングの需要増加により、収益が上がっています。

 

MoneroがASIC対応のために緊急ハードフォークで分裂

Moneroのロゴ

Monero(モネロ)は承認アルゴリズムが複雑なので簡単にASICではマイニング不可能とされており、匿名性の高いこともあり、一部の層から支持される人気オルトコインです。

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またMonero(モネロ)の開発チームもASIC耐性を維持するために、定期的にCryptonightの承認アルゴリズムを変更していくスケジュールでした。

しかし2018年の3月下旬にMoneroのCryptonightを計算可能なASICがBITMAINE社によって発表されました。
それを受けてMoneroの開発チームは予定していなかった緊急のハードフォークを強行し、オリジナルのMoneroを合わせると5つに分裂しました。

マイニングによる中央集権化は本来の暗号通貨・仮想通貨の掲げる理想とは対極にあるとされているので、Moneroの開発チームにとって今回のASICによるマイニング機器の開発は許せないものでした。

当初8割方の支持があるとされていましたが、結果的には4つのグループが独立してしまった形になります。

無理やり現実世界に例えると、何か問題があった会社で8割の人間はそのまま残りましたが、2割の人間は特定の役員や部長と一緒に出ていき、4つの同業種の小さな会社が新たに設立された、という感じです。

分裂したMoneroは以下のようになっています。
ちなみに本当のオリジナルはMonero(XMR)です。

  • Monero Classic(XMC)
  • Monero Original(XMO)
  • Monero 0(XMZ)
  • MoneroC
  • Monero V

やや過激な行動とも捉えられる今回のハードフォークですが個人的にはMoneroの開発チームは厳格な姿勢を示し、今後のASICの開発に対して釘を刺した結果となり、暗号通貨・仮想通貨の未来にとっては良いことだったと思います。

 

 

Bitmainがイーサリアム用のASICを発売

イーサリアム(ETH)のロゴ

イーサリアムとはそもそも、という人はこちらを先にお読みください。

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マイニング用ASICでトップシェアのBitmain社からイーサリアムがマイニングできる「Antminer E3」が発表されました。

イーサリアムはASIC耐性をもつEthashを承認アルゴリズムに採用しており、マイナーによる中央集権化がビットコインよりも、起きずらいように設計されていたので、今回のイーサリム用のASICの登場はちょっとした議論を巻き起こしています。

イーサリアムは将来的に承認アルゴリズムをPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に変更する計画ですので、近い将来、GPUをはじめASICによるマイニングも意味をなさないものとなってしまいます。

とは言っても、PoWからPoSの移行に関して、イーサリアムのリード開発者のVitalik Buterin氏は『3〜5年をかけて移行する』としているので、しばらくはPOWの方式が続くものと予想されます。

将来的にイーサリアムがPoW派とPoS派で分裂するのではないかと予想する人もいて、過去にイーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂した経緯があるだけに、可能性としては十二分にあると個人的には考えています。

現状では、今回のASIC対応だけでハードフォークをするのは、他のアップデートに対して影響が大きいので実施はしないとイーサリアムのリード開発者のVitalik Buterin氏は発言しています。

 

POWやPOSなど仮想通貨のマイニング方式について

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